ネットやSNSで調べても国産ネブトに関する情報がほとんど出てこないので備忘録も兼ねてダラダラと書いていこうかと思います。

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種名 オキノエラブネブト
産地 鹿児島県大島郡知名町(沖永良部島) 大山産
累代 F2

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我が家のオキノエラブネブトの産地は赤丸で囲ってある大山です。他にも青で囲ってある越山という山の名前もたまに聞きますがオキノエラブネブトで越山産の個体は見たことがありません。採集しにくい場所なんでしょうか?
大山の最高標高は240mと低めです。やはりネブトは低地の虫なのでしょう。私が住んでいる関東では激レアだとか。採集嫌いな私には関係ありませんが…買った方が早いし…笑

沖永良部島の年間平均気温は22度と温暖な気候です。しかしエラブネブト自体にはわりと耐寒性があるようで冬場我が家では13度位になることもあるのですが特に問題なさそうでした。成長には多少問題はあるかもしれないので冬場は18度をキープするのが良いと個人的には思っています…が電気代とかまぁ色々あって13度くらいまで下がることもありますねハイ…笑

【2018年度】さて、飼育ですが2018年度のMAX個体は33.8ミリでした。
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このサイズになると内歯がかなり上がってとてもカッコ良いです。30ミリ程度の個体からまた1段形が変わる気がします。

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左33.8ミリ、右31ミリとの比較です。ネブトの2ミリは大きいですね笑
だいぶ迫力が変わります。

今年はこの33.8ミリの個体の子供が羽化してきます。

【2020.6.10】
まず一発目に出てきたのがこれ
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うーーん、小さいですね…今年は35ミリupを期待していただけにガッカリサイズです。
しかも一軍飼育群が30匹、メスに偏ってしまいオスがあまりいなかったのですがなぜか死亡率が高くあと数匹しか期待できそうなサイズのオスの繭玉がありません😭
せめて親超えサイズをこれから羽化してくる個体に期待しようと思います。
私は基本的に繭割りはしないので自力脱出を待つのですがこの時間がなかなか焦れったくもあります。ですが繭割りをしてしまうと成熟の見極めが難しいのです。国産ネブトは寿命は1年くらいあるのですが産卵の旬は短いんですよ。ですので自力脱出=成熟と考え、自力脱出してきた個体を早めに使うことを心がけています。
自力脱出から3ヶ月ほど経つと産卵数が落ちてしまう傾向にあります。我が家では古い個体は20くらいしか取れません。新しい個体は当たればかなり取れるのでだいぶ減ってますね。

今日はこのくらいで、また脱出してきたやつがいたらぼちぼち書こうかと思います。
【2020.7.11】

オキノエラブネブトの今シーズンの新成虫が全て繭玉からハッチしてきたので総括したいと思います。
と言っても本当に残念な結果で先日書いた記事よりもでかかったのはこちらの1頭のみ…

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ということで今期の最大個体は32.2ミリでした。正直めちゃくちゃガッカリです…
去年33.8ミリまで出ているので今年は35ミリは出るかと思ったのですがそんなに甘くはなかったですね。
オキノエラブネブトは今期の国産ネブトの中でもモチベが1番高かったのでその分ガッカリも大きいです。

飼育法としては9月下旬頃割り出し、ド初齢の個体をピックアップして500ccのスクリューボトルに単独で投入→11月下旬頃に3齢初期でもう一度500ccスクリューボトルに単独で投入→そのまま羽化という流れで飼育しました。
1本目の時点での死亡率は1割程度とコバエのウジサイズの初齢をピックアップした割には死亡率は低く期待がもてました。しかし、その時点でメスが多かったのと何故か2本目のボトルでの死亡率が高かった…のでオス個体が6頭しか確保出来なかったんですよね。平均サイズは30ミリを超えていますが最大サイズは伸びませんでした…
2本目のマットの状態を見てもなんとなくパサついててあまり良い状態ではありませんでした。これは500ccのボトルですと蓋との間に空気の層が若干あるので乾燥しやすいのかと推測されます。ここは蓋ギリギリまで詰めて極力乾燥を抑える必要があるかもしれません。
また単独飼育ではなく複数で飼育することで幼虫が環境をコントロールしやすくさせる必要性も感じます。デカいのが出てくるボトルのマットってなんとなくしっとり微粒子のガトーショコラみたいな…イメージです。笑
あとは単純に500ccに単独ですとマットを食いきれていなかった可能性もあります。ネブトは菌糸を使うような種類とは全く違い、何度も何度も同じマットを食わせる必要性があるのかもしれません。
以上、今期の総括です。この推測を元に来年こそはオキノエラブネブトで35ミリオーバーを出したいですね。

【2020.9.17】

我が家では国産ネブトの割り出しラッシュです。オキノエラブネブトも割り出しを行いました。


種親は♂32.2mmと♀3匹です。オキノエラブの32ミリは正直小さくて種親に使いたくないですが今年の最大がこれなので仕方ないですね涙

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産卵セットは好調すぎて意味わからんくらい取れました笑
セット2日で側面に10個くらい卵が見えてましたが、ほんとにそこら中に幼虫がいるのでアマミネブトと同じく1ボトルに4匹ずつ入れてるはずですが大量に混入しているかと思います。
去年は3セットも組んで痛い目を見ているので今年は1セットのみでしたがそれでも十分すぎました。来年はマット3センチくらいにしようかな…
投入したボトルはアマミと同じく500cc、4匹ずつです。3齢初期になったら雌雄判別とマット交換ですね。

【2020.12.17】 マット交換

昨日おとといに続き本日はオキノエラブネブトの記事になります。
家の中を何回も掃除するのが面倒なので一日でまとめて沢山交換するスタイルです。
まぁマット種の交換タイミングなんてよく分かりませんし1本目のボトルは一斉交換が楽でいいですよね。

さて、今年は死神っぷりを発揮している私ですが、オキノエラブも例に漏れずめちゃくちゃ死にました笑

ただ今回は原因がハッキリとしておりまして

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この画像のボトルに詰めた幼虫は全滅しておりまして

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こちらの肩ありの普通のボトルに詰めた方は入れたと思っていた数よりもだいぶ多く出てきましたw

肩無しボトルのほうがひっくり返せばマットがそのまま出てくるので楽でいいなぁと思っていたのですがまさかの全滅とは…

恐らくですが入れてすぐ、初齢のうちに溶けたと思われます。3齢の頭などは見つかりませんでした。

肩がある方が乾燥しないそうなので初齢で投入して一気に乾燥が進み、加齢して強くなる前に落ちてしまったと思われます。
現に肩無しボトルで3齢幼虫をたくさん飼育した経験がありますが特に落ちた記憶はありませんし…

ネブトの幼虫の初齢の弱さは異常ですね。ほんとに安定して累代するなら産卵セットで3齢まで育てるのが無難だと思います。
全く同じ日に詰めたボトルに入れても沢山出てくるボトルと全滅しているボトルとハッキリ別れる感じです。私から見ると水分量や劣化の具合など見分けがつかないのですが…
私のようにド初齢で割り出すリスキーな飼育をするなら最初は100匹くらい抱えるのが良いかもしれません。

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ちなみに今回の最大個体は2.13gでした。
オキノエラブは最終体重が3.5g以上のってくるとかなり大型が期待できると思います。
ここから冬場は16~18度でじっくりと成熟させ、ゴールデンウィーク辺りで繭にこもってくれるのが理想ですね。
初手で詰みかけましたが何とか来年は35ミリアップを拝みたいところです。

幼虫はメスは雑にまとめて、オスは2頭or3頭ずつ肩ありの500ccボトルに小分けしました。
マットはいつも通りのUマット、水分量は少し多めで力いっぱい握って水滴が数滴落ちる程度、詰め圧はかなりゆるめです。


【2021.06.23】成虫割り出し

ボチボチネブトの新成虫が繭玉から自力脱出してきました。

先に言っておくと

今年のネブトは

大惨敗でした涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙


オキノエラブに限らず全種類ですね……
中には反省点が見えてるのもおりますが、全くネブトわからん。な状態なやつも。レコードは甘くないです。というか今年は大型すら出ませんでした涙涙
モチベだだ下がりなうです。

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今季の最大個体 29.4ミリ

全く散々なサイズ…

最小は25ミリ。平均は27.3ミリ。

オキノエラブは30ミリすら出ずに終わりました。そもそも死亡率がクソ高く、オスと書いてあるボトルからメスが沢山出てくる始末。もうどうしようもないですね。

初代の33.8ミリは250スクリューボトルに単独→500クリアボトルに単独でてたと記憶しています。

去年の最大32.2は500に単独→500に単独。

今年の29.4は500に4頭→500に3頭

ただ去年のアマミネブトは複数飼育で特大が出ましたけどね…。
もうほんとにネブトわからんという感じです。

今年はどうしようかなぁ。
500ccに2匹→500ccに単独かなぁ。
あとは1本返しもハマればでかくなるとは思います。
500ccに2匹1本返しもしようかなぁ。
でも500のクリアボトルって水分抜けやすいんですよねぇ。

とりあえずこの羽化報告で一旦この記事は終わりにします。
7月頃からまた産卵セットを組むので心機一転新たな記事にしようかと。

今年は死亡率の高さを何とかしたいところです。食いカスは沢山取っておいたのでUマットに食いカスを混ぜて改善されると良いのですが。